年齢を重ねるにつれて、
「今まで着ていた服が、今の自分にも合っているのかな?」
「いつものカジュアルな服装、このままで大丈夫かな?」
そんなふうに感じることはありませんか?
見えない・見えにくい方の場合は、自分の服装が周囲からどんな印象に見えているのか、客観的に確認しにくいこともあります。
でも、おしゃれに見せるために、服を全部買い替える必要はありません。
大切なのは、カジュアルな服装の中に、きれいめな要素を一つ取り入れること。
それだけでも、大人らしい品のよさが加わり、全体の印象が変わります。
もちろん、その日の目的や行く場所によっては、全身カジュアルでいい日もあります。
少しきちんと見せたいときに、どこを変えればよいのか。その判断ができるようになることが大切です。
今回は、きれいめとカジュアルの違いを、アイテムだけでなく、素材や形、触ったときの感触も交えながら解説します。
きれいめとカジュアルの違いとは?
カジュアルなアイテムは、リラックス感や動きやすさを感じさせるものです。
例えば、
- パーカー
- スウェット
- デニム
- スニーカー
- ナイロン素材のブルゾン
などがあります。
一方、きれいめなアイテムは、形がすっきりしていて、きちんと感のあるものです。
例えば、
- ジャケット
- センタープレスの入ったパンツ
- ローファー
- フラットシューズ
- レザー調のブーツ
- 形が崩れにくいレザー調のバッグ
などがあります。
ただし、「何のアイテムか」だけで、きれいめ・カジュアルが決まるわけではありません。
同じアイテムでも、サイズ感や素材によって印象は変わります。
視覚に頼らず、素材や形から服の印象を知る
服の印象を判断するときは、見た目だけでなく、素材の特徴や形にも注目してみましょう。
きれいめに見えやすい服の特徴
- 体につかず離れず、だぶつきの少ないサイズ感
- 表面がなめらかな素材
- 少しハリがあり、形を保ちやすい素材
- ストンと下に落ちる、やわらかくしなやかな素材
こうした特徴のある服は、すっきりと整った印象になりやすい傾向があります。
カジュアルに見えやすい服の特徴
- ゆったりしたサイズ感
- オーバーサイズのシルエット
- 厚みのある素材
- ざっくりした編み地
- シャカシャカ、ゴワッとした感触の素材
こうした特徴は、リラックス感やラフな印象につながりやすくなります。
例えば、同じニットでも、ざっくり編まれた厚手のものはカジュアル寄り。
一方、編み目が細かく、表面がなめらかなものは、きれいめな印象になりやすいアイテムです。
ブルゾンも同じです。
シャカシャカしたナイロン素材ならカジュアル寄り。表面がなめらかで少しハリのある素材なら、きれいめ寄りになります。
もちろん、素材だけで印象が決まるわけではありません。色やデザイン、組み合わせ方によっても変わります。
それでも、素材の手触りや形の特徴を知っておくことは、視覚に頼らず服を選ぶための大切な手がかりになります。
大人のカジュアルは「どこかに一つきれいめ」を
例えば、
パーカー+デニム+スニーカー
という組み合わせ。
全体的にリラックス感のある、カジュアルなコーディネートです。
ここで、スニーカーをローファーやフラットシューズ、レザー調のショートブーツに変えてみましょう。
足元にきちんと感が加わり、少し大人っぽい印象になります。
バッグを変えるのも効果的です。
布製のバッグではなく、表面がなめらかで、形が崩れにくいレザー調のバッグを合わせると、全体がすっきりまとまりやすくなります。
反対に、スニーカーを履きたい日は、羽織りをジャケットや、なめらかな素材のきれいめブルゾンにするのも一つの方法です。
全部をきれいめにする必要はありません。
カジュアルな服の中に一つだけきちんと感を加えることで、頑張りすぎない大人のおしゃれが楽しめます。
女性におすすめ|ジャケット以外にもある、きれいめアイテム
女性の場合、きれいめな服というとジャケットを思い浮かべるかもしれません。
でも、もう少し気軽に取り入れられるアイテムもあります。
例えば、
- ニットジャケット
- きれいめブルゾン
- ショートトレンチ
などです。
ニットジャケットは、ジャケットの形をしていても、触るとやわらかく、かっちりしすぎないのが特徴です。
ショートトレンチは、トレンチコートのような襟や前合わせのデザインを取り入れた、腰まわりまでの短め丈のアウターです。
きちんと感がありながら、パンツにもスカートにも合わせやすく、普段の装いに取り入れやすいアイテムです。
足元はローファーやフラットシューズ、レザー調のブーツなど。
バッグもレザー調のものを合わせると、カジュアルな服装に自然と品のよさを加えられます。
男性におすすめ|靴やパンツを変えるだけでも印象が変わる
男性の場合も、基本的な考え方は同じです。
例えば、
スウェット+デニム+カジュアルなスニーカー
という組み合わせから、一か所だけ変えてみましょう。
- スニーカーを白のレザースニーカーに変える
- ローファーやスリッポンに変える
- デニムをチノパンに変える
- ゆったりしすぎたパンツを、脚につかず離れずのサイズ感に変える
といった方法があります。
白のレザースニーカーは、布やメッシュ素材のスニーカーより表面がなめらかで、カジュアルさを残しながら、足元に少しきちんと感を加えやすいアイテムです。
ローファーやスリッポンは、基本的に靴紐を結ぶ必要がなく、甲まわりがすっきりしたデザインのものが多いため、軽快で整った印象をつくりやすくなります。
パンツなら、センタープレスの入ったものを選ぶ方法もあります。
センタープレスとは、パンツの脚の前側や後ろ側に、縦方向に入った折り目のこと。
脚のラインをすっきり見せ、きちんとした印象を加える効果があります。
新しい服を買う前に、まずは手持ち服を確認しよう
おしゃれを整えるために、必ずしも新しい服を買う必要はありません。
まずはクローゼットを見直して、
「きれいめな服が多いのか」
「カジュアルな服が多いのか」
を確認してみましょう。
カジュアルな服が多ければ、ジャケットやローファー、レザー調のバッグなど、きれいめなアイテムを少し足す。
反対に、きれいめな服が多ければ、スニーカーやデニム、やわらかいニットなどを加えると、かたくなりすぎず、ほどよくリラックスした印象になります。
手持ち服の傾向がわかると、「何となく新しい服が欲しい」ではなく、自分に本当に必要なアイテムが見えてきます。
まとめ|大切なのは、服の印象を知って選ぶこと
大人のカジュアルを上品に見せるポイントは、すべての服を変えることではありません。
今ある服の中に、きれいめな要素を一つ加えるだけでも、印象は変わります。
そして、服の印象を理解するためには、見た目だけでなく、素材の手触りや形、サイズ感なども大切な手がかりになります。
どんな服が、どんな印象を与えるのか。
その知識が増えることで、見える・見えないに関わらず、自分で納得して服を選ぶための選択肢も広がっていきます。
まずは、今ある服を知ることから。
そこから、本当に必要な一着を選んでいきましょう。
この記事は、JBBに寄稿したファッションコラムをもとに、ホームページ向けに加筆・再編集したものです。

