視覚障害のある方の服選び|コーディネートの考え方

はじめまして。
視覚障害者ファッションサポーターの
磯谷(いそがい)陽子です。

私は、視覚障害者のための
ファッショントータルサポートを行っています。

BLIND FASHION(ブラインドファッション)は、
パーソナルスタイリストとして活動する中で、
視覚障害のある方と出会ったことをきっかけに生まれました。

目次

見て選ぶことが前提になっていること

私たちは普段、
服を選ぶときに自然と「見て」判断しています。

色や形、素材の違い。
街中で見かける人の装い。
雑誌やSNSのファッション情報。

そうしたものに日々触れながら、
知らず知らずのうちに
自分なりの基準を作っていきます。

でも、その前提は、
すべての人にとって当たり前ではありません。

選ぶための手がかりが少ない中で

視覚からの情報が得られない場合、
服を選ぶための手がかりは限られます。

その中で、

失敗したくないという思いから、
無難な服を選ぶことが増えたり、

誰かの基準を頼りに選ぶことが
どうしても多くなります。

本当は「これを着てみたい」と思う気持ちがあっても、
なかなか一歩を踏み出せない。

そんな声を、実際に聞いてきました。

選べるようになるための土台をつくる

服を記憶し、
触って確かめ、
組み合わせを考える。

選びやすいように整理する。

一つひとつの工程に、
時間や労力がかかる中でも、
おしゃれを楽しみたいと願う方はたくさんいらっしゃいます。

ただ、
視覚からの情報が得にくい中での服選びは、
難しさを感じる場面もあります。

その中で、私は
選ぶための基準や土台を整えていけば、
自分なりに判断できる状態はつくれるのではないかと考えました。

自分で選ぶ感覚を持つということ

大切にしているのは、
誰かに選んでもらうことではなく、
自分で選ぶという感覚を持つことです。

そのために必要なのは、
選ぶための基準や知識を持つこと。

色や形、素材、
着たときの印象を
言葉や触覚で整理していくこと。


服をどう組み合わせるかという考え方も大切です。

色や形、素材といった情報は、
今はアプリなどを通して
客観的に把握しやすくなっています。

ただ、
それらをどう組み合わせると
どのような印象になるのかという部分は、
感覚に任せられていることも多いと感じています。

だからこそ、
組み合わせ方の基準や考え方を持つことが、
自然に整った装いにつながっていきます。

視覚からの情報が得にくくても、
少しずつ判断の軸を持てるようになります。

人の力を借りながら、自分で選ぶ

もちろん、
必要な場面では人の力を借りながら。

でも、

すべてを誰かに任せるのではなく、
自分でも考え、選び、
最後に確認する。

その積み重ねが、
「自分で選ぶ」という感覚につながっていきます。

服選びのハンドルを、自分で握る

服選びのハンドルを、
自分で握れるようになること。

それは単に服を選ぶということだけではなく、
自分の選択に自信を持てるということでもあります。

BLIND FASHIONが目指していること

これまでに累計60回以上のサポートを行い、
約8割の方が継続してご利用くださっています。

その中で感じているのは、

「自分で選ぶ感覚を持つ」ことが、
日常の安心感や前向きな変化につながっていくということです。

もし、

「自分で選ぶ感覚を持ちたい」
「もう少し自由に服を楽しみたい」

そう感じている方がいらっしゃれば、
その一歩を一緒に整えていけたらと思っています。

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