20代女性|先天盲 H様
「ものの形や色を見た経験や記憶がなくても、知識でおしゃれを理解することができるんだ!と納得できた。」
今回ご紹介するのは、骨格診断・パーソナルカラー診断を受けてくださったH様です。
もうすぐ30歳になることをきっかけに、「改めて自分に似合うおしゃれを学びたい」と診断を申し込んでくださいました。
もともとファッションへの興味や関心が高かったH様。
一方で、
「晴眼者と同じように服を着こなすための方法がわからない」
「何を基準にして、自分の着たい服と似合う服・似合わない服を区別すれば良いかわからない」
「背の高さに関係なく服を着こなす方法が知りたい」
という思いをお持ちでした。
「何を基準に選べばいいのかわからない」
ファッションには、色、形、素材、サイズ感、シルエットなど、たくさんの視覚情報があります。
見える方であれば、雑誌やSNS、店頭に並ぶ服、人が着ている姿などから、意識せずに得ている情報も少なくありません。
H様は先天盲で、ものの形や色を見た経験や記憶がありません。
だからといって、おしゃれに興味がないわけではありません。
「自分に似合うおしゃれを知りたい」と思っても、そのために何を基準に考えればいいのか。
その判断材料を得ることが難しかったのです。
色名だけではなく、「どんな印象の色なのか」まで言葉にする
パーソナルカラー診断では、最初にその方が色をどのように認識されているのかを確認しながら、説明の仕方を変えています。
単に「赤」「青」「ピンク」と色名を伝えるだけではありません。
「鮮やかで目を引く」
「柔らかく上品」
「大人っぽく落ち着いた印象」
など、その色が持つ雰囲気も言葉にしてお伝えします。
同じ説明をすべての方にするのではなく、相手の反応を確認しながら、その方にとってイメージしやすい表現を探していきます。
H様のパーソナルカラー診断の結果は、
1st ウインター
2nd サマー
クール系の色が全般的にお似合いになる方でした。
青みのある色を中心に、鮮やかでクリアな色から、落ち着いた上品な色まで似合いやすいことをお伝えしました。

骨格診断も「ストレートだからこれ」で終わらせない
H様の骨格診断の結果は、ストレートでした。
骨格診断でも大切にしているのは、「あなたはストレートだから、この服が正解」と答えを決めてしまうことではありません。
服のサイズ感や形、素材、全体のバランスなどについて、その方がイメージしやすい表現を使いながらお伝えします。
H様は診断前、
「背の高さに関係なく服を着こなす方法が知りたい」
とも話されていました。
そこでお伝えしたのが、
「低身長だから、この服は着られない」と考えるのではなく、サイズ感や全体のバランスを見ること。
身長だけを理由に、着たい服を最初から選択肢から外す必要はありません。
骨格や身体の特徴を知ったうえで、サイズ感、形、素材、バランスなどを見る。
診断は「着てはいけない服」を増やすためではなく、自分で考えて選ぶための判断材料を増やすものだと考えています。
「知識でおしゃれを理解することができるんだ!」
診断後、H様からいただいたのが、この言葉でした。
「ものの形や色を見た経験や記憶がなくても、知識でおしゃれを理解することができるんだ!と納得できた。」
とても印象に残っている言葉です。
見た経験がないことと、理解できないことは同じではありません。
色がどんな印象を持つのか。
服にはどんな形や素材があり、それによって印象がどう変わるのか。
自分の身体には、どんなサイズ感やバランスが合いやすいのか。
視覚から得ることが難しい情報も、その方にとって理解しやすい言葉に変え、知識として一つずつ蓄えていくことができます。
そして、その知識はその後の服選びやおしゃれを考えるときの手がかりになります。
診断で得た知識を、その後の「自分で選ぶ」に
診断後のH様は、パーソナルカラーで得た知識を、実際の色選びにも活かしています。
自分に似合いやすい色の特徴をもとにアイシャドウを選び、ご自身でメイクを楽しまれています。

診断で「この色が似合います」と教えてもらって終わるのではなく、似合う色の特徴を知り、その知識を実際の商品選びに使う。
似合う色の特徴を知る。
自分に合うかを考える。
そして、自分で選ぶ。
診断で得た知識が、H様自身の選択につながっています。
「武器」だったファッションが、「趣味」になりそう
そしてH様からは、もう一つ印象的な感想をいただきました。
「今まで、ファッションを勉強することは、晴眼者に近づくための『武器』でしかなかったけれど、今回のレッスンを受けてみて、『武器』という面はもちろんあるけれど、これからもっともっとファッションの知識を自分の中に蓄えていけば、好きになって『趣味』にできそうな気がする。」
診断前、H様が抱えていた悩みの一つは、
「晴眼者と同じように服を着こなすための方法がわからない」
ということでした。
けれど診断を通して、ファッションは誰かに近づくためだけに学ぶものではなく、自分自身が知り、考え、選び、楽しむこともできるものへと少しずつ変わっていきました。
「似合うものがわかった」だけではない。
ファッションとの向き合い方そのものが変わり始めたこと。
それが、今回の診断で生まれた大きな変化の一つだったのではないかと思います。
「似合う」を知ることは、選択肢を狭めることではない
骨格診断やパーソナルカラー診断というと、
「このタイプだから、この服が正解」
「この色は似合わないから着ないほうがいい」
というものをイメージされる方もいるかもしれません。
けれど、私が診断で大切にしているのは、選択肢を狭めることではありません。
自分の身体の特徴や、似合いやすい色、形、素材、サイズ感、バランスなどを知る。
その知識を持つことで、
「これは自分にどうかな?」
と自分自身で考え、選べるようになる。
視覚に障害があっても、情報がその方に届く形になれば、ファッションを理解するための知識として蓄えていくことができます。
触感で確認し、言葉で理解し、知識で選び取る。
BLIND FASHIONでは、診断結果をお伝えするだけではなく、その知識をご自身の服選びやおしゃれに活かしていけることを大切にしています。
骨格診断・パーソナルカラー診断の詳細はこちらからご覧いただけます。

