「知識をつけるのが楽しいです」|婚活に向けた服選び・プロフィール撮影のサポート事例

就職活動用のスーツから、婚活に向けて選んだネイビーのスーツへ変更した20代男性のビフォーアフター

20代男性|先天盲 S様

「知識をつけるの楽しいです。ありがとうございます。」

今回ご紹介するのは、提携している全国視覚障害者結婚相談所の会員様。

婚活のプロフィール撮影に向けた服選びと、プロフィール撮影のサポートをさせていただきました。

婚活をきっかけにしたサポート事例ですが、今回お伝えしたのは、婚活だけに限った服選びではありません。

手持ちの服をどう活かすか、コーディネートをどう組み立てるか、TPOに合わせて服装をどう調整するか。

そして、「何を着ればいいか」という答えだけでなく、自分で服を選ぶための考え方をお伝えしています。

婚活をしている・していないにかかわらず、服選びやコーディネートに迷う方にも参考にしていただける事例です。

サポートをきっかけに、服を選ぶための考え方を知り、自分でコーディネートを考えて実践するようになったS様。

半年後には、真剣交際へ進んだという嬉しいご報告もいただきました。

目次

「まだ着られるスーツがある」から始まった服選び

S様は、普段スーツを着るお仕事ではなく、体型も就職活動の頃からほとんど変わっていませんでした。

また、必要以上に物を持たないミニマリストの考え方をお持ちだったこともあり、就職活動で着ていたスーツが今も着られるなら、新しく購入する必要性をあまり感じていませんでした。

実際にお写真で確認すると、サイズが合わないわけでも、極端に古さを感じるわけでもありません。

ただ、リクルートスーツは万人に合わせやすい形や素材で作られているため、どうしても就職活動らしい若々しさが残りやすいものです。

これから婚活を進めていけば、プロフィール撮影やお見合いだけでなく、交際中の少し改まった食事や、ご両親への挨拶など、きちんとした服装が必要になる場面も考えられます。

そこで、「今のスーツが着られないから買う」のではなく、これから必要になる場面と、今のスーツとの違いをお伝えしました。

すると、

「万人向け、幼く見えるというのは、買い替える理由として言いやすいなと思いました」

と納得され、新しいスーツを選ぶことになりました。

20代男性のスーツ姿のビフォーアフター。サポート前は就職活動で使用していた黒に近いスーツで、全体的にシンプルで若々しく、リクルートスーツらしい印象。サポート後はネイビーのオーダースーツにネクタイと白いポケットチーフを合わせ、体型に沿ったすっきりとしたシルエットに。髪型も前髪を上げて整え、婚活のプロフィール写真に合う、大人っぽく爽やかな印象になっている。

必要以上に増やさず、コーディネートの軸をつくる

今回のショッピングで大切にしたのは、婚活のためにたくさんの服を揃えることではありません。

S様の「必要なものを必要な分だけ持ちたい」という考え方も大切にしながら、手持ちの服とも組み合わせられ、これからの服選びの軸になるものを揃えていきました。

購入したのは、

  • セミオーダースーツ
  • セットアップスーツ
  • ニット2枚
  • 長袖の白Tシャツ
  • 半袖の白Tシャツ
  • 紺のシャツ

など。

一つのコーディネートを完成させるためではなく、組み合わせを変えることで、さまざまな場面に対応できるものを選びました。

婚活だからこそ、「何を着るか」だけでなく「どう選ぶか」

ショッピングでは、服を選ぶだけでなく、基本的な配色やコーディネートの考え方もお伝えしました。

特に婚活では、プロフィール撮影、お見合い、デート、少しきちんとした食事など、場面によって求められる服装が変わります。

そこでお伝えしたのが、服を「カジュアル」と「ドレス」の要素に分けて考える方法です。

例えば、同じニットでも、デニムを合わせるとカジュアルな印象になります。チノパンを合わせるとデニムより少しドレス寄りに、スラックスを合わせるとさらにドレス寄りになります。そこにジャケットを羽織ると、よりきちんとした印象に近づきます。

「この場面では、この服を着る」と一つずつ正解を覚えるのではなく、アイテムの組み合わせによって、TPOに合わせた装いを自分で考えられるようになることを大切にしました。

購入した白いニットの着回し例。カジュアルスタイルでは、白いニットの上にゆったりした厚手のシャツを羽織り、デニム系のパンツを合わせている。ドレススタイルでは、白いニットの下に紺のシャツを重ね、スラックスを合わせている。同じニットでも、合わせるシャツやパンツを変えることで、カジュアルからドレス寄りまで印象を調整できることを示している。

S様はこの考え方をすぐに理解し、ショッピング後もご自身で実践。

「ニットとデニムだとカジュアルですが、チノパンにすればドレス感を加えられるということですよね」

と、自分でコーディネートを考えて質問してくださるようになりました。

「何を着ればいいですか?」と答えを求めるのではなく、まず自分で考えて試し、「こうしてみようと思うのですが、どうですか?」と確認してくださる。

その吸収の早さと、どんどん知識を自分のものにしていく姿が、とても印象に残っています。

ショッピング後には、

「ファッション理論の解説がとてもわかりやすく、非常に興味深く、服選びが楽しくなるなと思いました」

という言葉もいただきました。

「スーツを着たら無敵モードになれそうです」

オーダースーツやネクタイを選んだあとには、

「気分的にスーツ着たら無敵モードになれそうです!」

という言葉も。

これまで必要性をあまり感じていなかったスーツが、「仕方なく着るもの」ではなく、自分の気持ちを後押ししてくれる一着になっていきました。

また、購入した服をお見合いやデートでも使えるよう、ジャケット、シャツ、ニットなどの組み合わせ方もお伝えしました。

その後、

「もっと気軽に着ていいんだとわかったので、どんどん使ってこうと思います!」

と、実際の婚活の中でも活用してくださいました。

服だけでなく、髪型や表情もプロフィール写真の大切な要素

プロフィール撮影では、服装だけでなく、髪型や眉、表情まで含めて、その方の魅力が伝わる見せ方を一緒に考えました。

髪型は、前髪を上げて顔まわりをすっきり見せるスタイルをご提案。

髪のパサつきもあったため、使いやすいヘア剤を選び、カット後にはご自身でもできるようにヘアセットの方法をお伝えしました。

眉も撮影に合わせて整えました。

そして、先天盲のS様にとって、もう一つ大切だったのが「表情」です。

鏡を見ながら、「今どんな表情をしているのか」「どのくらい笑うと自然に見えるのか」を確認することはできません。

そこで撮影しながら、その方の魅力が自然に伝わる笑顔の作り方を、客観的にお伝えしていきました。

ネイビーのスーツにシャツとネクタイ、白いポケットチーフを合わせ、前髪を上げて髪型や身だしなみを整えた婚活プロフィール写真。大きな窓のそばで、片手を窓辺に添えて立ち、自然な笑顔になるよう表情を整えて撮影している。明るい自然光が入り、きちんと感と爽やかさのある印象に仕上がっている。

撮影後には、

「髪もセットして、違う自分になったみたいでした」

「自然な笑顔、今日で感覚をつかめた気がします」

という言葉をいただきました。

撮影のためだけに表情をつくるのではなく、自分に合った笑顔の感覚をつかみ、次の機会にも自分で再現できること。

これも、今回大切にしたことの一つです。

「知識をつけるのが楽しい」へ

サポート後もS様は、実際に服を選びながら、わからないことがあると質問してくださいました。

パンツのシルエットについてお伝えすると、

「細すぎると古い印象になるんですね。細いほうがいいのかと思ってました。」

コーディネートについては、

「チノパンがドレスカジュアルになるというのがわかったのが大きいです。」

そして最後には、

「知識をつけるの楽しいです。」

と。

最初は、まだ着られるスーツがあるなら、新しい服を購入する必要はないと考えていたS様。

そこから、服をただ増やすのではなく、一つひとつの服の役割や組み合わせ方を知り、自分で考えながら選ぶようになっていきました。

その変化をそばで見られたことは、私にとってもとても嬉しいことでした。

半年後、届いた嬉しいご報告

プロフィール撮影から約半年後、S様からメッセージをいただきました。

「昨日、真剣交際の話をして、良いお返事をもらいました!」

活動を始めて6か月。

「会っていて居心地がいい」と感じられる方と出会い、真剣交際へ進まれたそうです。

もちろん、服装を変えたから真剣交際につながったわけではありません。

けれど、プロフィール撮影をきっかけに服装や身だしなみを整え、その後の婚活でも、自分で考えながら服を選び、実践を続けてくださいました。

その半年後に届いたご報告は、私にとってもとても嬉しいものでした。

正解を伝えるのではなく、自分で選ぶための手がかりを

視覚に頼らず服を選ぶとき、「この服を着れば大丈夫」という正解だけを知っても、場面が変われば、また誰かに確認する必要が出てきます。

だからBLIND FASHIONでは、その方に似合う服を選ぶだけではなく、

「なぜこの組み合わせなのか」

「どんな場面に合うのか」

「何を変えれば、もう少しカジュアルに、あるいはきちんと見せられるのか」

といった、次の服選びにも使える考え方をお伝えすることを大切にしています。

言葉で服の特徴を理解し、知識を手がかりに、自分で考えて選んでみる。

今回のS様のように、その知識が「服選びって楽しい」という気持ちにつながっていくこともあります。

婚活のための一着を選ぶことだけではなく、その先も、自分で服を選び、装うために。

そんな力につながるサポートを、これからも大切にしていきたいと思っています。


今回ご利用いただいた「服選び実践サポート」の詳細はこちらからご覧いただけます。

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