2026年7月19日、第1回 BLIND FASHIONオンライン座談会を開催しました。
今回のテーマは、
「あなたにとって、ファッションとは?」
年齢や性別、見える・見えないにかかわらず、さまざまな方にご参加いただき、それぞれのファッションとの関わり方や、これまでの経験を聞かせていただきました。
最初から「似合う」や「正解」がわかっていたわけではない
今回、みなさんのお話を聞いていて印象に残ったのは、今ファッションを楽しんでいる方も、最初から自分に似合うものや、選び方がわかっていたわけではないということでした。
人に聞いたり、
お店の方と話したり、
実際に着てみたり、
サービスを利用してみたり。
やってみたけれど「ちょっと違った」ということもある。
でも、そこで終わるのではなく、
やってみる。
違ったら、また試す。
そんな経験を重ねながら、少しずつ自分なりの基準をつくってきたことが伝わってきました。
ファッションというと、「似合うものを選ばなければ」「失敗したくない」と思ってしまうこともあります。
特に、自分がどう見えているのかを確認しにくい場合は、なおさら不安になることもあると思います。
でも、最初から正解がわからなくてもいい。
まず試してみることから始まることもあるのだと感じました。
服を変えたことで、気持ちや人との関わりも変わった
座談会では、服装を変えたことで周囲から話しかけられるようになったことや、ファッションをきっかけに人との関わりが広がったという話もありました。
また、
「服を選び、装うことで自分に戻ることができる」
という言葉も、とても印象に残っています。
生活するためだけなら、服は着られればいいのかもしれません。
メイクも、しなくても生活はできます。
それでも、好きな服を着ることで気持ちが変わったり、今まで行かなかった場所へ行ってみたり、誰かと話すきっかけになったりする。
話を聞きながら、ファッションは見た目を整えるだけではなく、自分の世界を広げてくれるものでもあるのだと思いました。
見えなくても、自分で選ぶための情報がほしい
一方で、服についての情報は、まだまだ「見えること」が前提になっていることも話題になりました。
たとえば、
「かわいい色です」
「おしゃれな形です」
と書かれていても、それだけではどんな服なのか具体的にはわかりません。
形はどうなっているのか。
生地は厚いのか、薄いのか。
柔らかいのか、ハリがあるのか。
柄は大きいのか、小さいのか。
着るとどんな印象になるのか。
もう少し具体的な言葉があれば、自分で判断するための材料になります。
誰かに「これがいい」と決めてもらうだけではなく、自分で服の特徴を知って、納得して選びたい。
そのための情報がもっと増えてほしいという声もありました。
誰かの経験が、誰かの選択肢になる
座談会では、
「こんなサービスを使っている」
「私はこんなふうに服を管理している」
「こんな方法が便利だった」
といった情報交換もありました。
自分では知らなかった方法を、ほかの人の経験から知ることができる。
同じ視覚障害があっても、見え方も生活環境も、困っていることも違います。
だからこそ、一人ひとりの経験には意味があるのだと思います。
誰かにとって当たり前の工夫が、別の誰かにとっては新しい選択肢になる。
座談会を続けていきたいと思う理由のひとつです。
自分で選べるようになるために
今回のお話を聞いて、私自身も改めて感じたことがあります。
ファッションのサポートは、「これが似合います」「これを着れば大丈夫」と答えを渡すことだけではないということです。
いろいろな情報に触れること。
実際に試してみること。
人の意見を聞くこと。
そして、自分がどう感じたのかを確かめること。
そうした経験を重ねながら、自分で選べるものを少しずつ増やしていく。
BLIND FASHIONでは、そのための情報や経験に触れられる機会を、これからも増やしていきたいと思っています。
最初から「似合う」や「正解」がわからなくてもいい。
まず、やってみる。
そこから自分の「好き」や、自分なりの基準が見えてくることもあります。
第1回の座談会は、そんなことを改めて考える時間になりました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
次回の開催について
次回のBLIND FASHIONオンライン座談会は、2026年8月16日(日)21時から開催します。
年齢や性別、見える・見えないにかかわらず、どなたでもご参加いただけます。
参加方法などの詳細は、Instagramと公式LINEでお知らせします。
ファッションについて話してみたい方、ほかの方の経験を聞いてみたい方も、ぜひお気軽にご参加ください。

